1950年2月2日、ドイツ、ブレーメン生まれ。ベルリンのマックス・ライハルト演劇学校で演技を学んだ後、1971年に舞台デビューを果たす。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーのTVシリーズ「ベルリン・アレクサンダー広場」(80)でドイツ最優秀若手女優賞を受賞後、翌年に再びファスビンダーと組んだ『ローラ』では、ドイツ映画賞主演女優賞を受賞した。その後、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の『鉛の時代』(81)でヴェネツィア国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞、同監督の『ローザ・ルクセンブルク』(86)ではカンヌ国際映画祭にて最優秀主演女優賞に輝く。日本でもヒットを記録した『ハンナ・アーレント』(12)では、ドイツ映画賞主演女優賞、バイエルン映画賞主演女優賞を受賞している。本作では、2021年セザール賞と国際シネフィル協会賞にて主演女優賞にノミネートされた他、リュミエール賞で主演女優賞を受賞。最新作には、ドン・デリーロの小説「ホワイト・ノイズ」をノア・バームバック監督が映画化、アダム・ドライバーが主演する『White Noise』と、サルバドール・ダリの伝記映画『Dali Land』(メアリー・ハロン監督)では、妻ガラ役でベン・キングズレーと共演するなど話題作が公開を控える。
1949年、フランス、ギャップ生まれ。フランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員で、主に舞台俳優として活動している。2007年に、舞台「LE RETOUR AU DÉSERT」でフランス最高位の演劇賞であるモリエール賞の最優秀女優賞に輝いた。映画出演作品には、ジェームズ・アイヴォリー監督の『ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋』(95)、フィリップ・リオレ監督の『マイ・ファミリー/遠い絆』(06)、ギヨーム・カネ監督の『唇を閉ざせ』(06)、ブノワ・ジャコ監督の『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)など。本作の演技で、バルバラ・スコヴァとともに2021年セザール賞と国際シネフィル協会賞にて主演女優賞にノミネートされた他、リュミエール賞で主演女優賞を受賞している。